ココ・アヴァン・シャネル
誰もが知るシャネルの半生を描いた作品。
といっても、主にどのようにして上り詰めてきたか?という点で重要な、
若いころにスポットをあてています。
元々、孤児院で育った「ガブリエル・シャネル(ココ)」は、
洋裁店で働きながら姉とナイトクラブで歌をうたって暮らします。
そこで裕福な男性と知り合い、その人を通じて上流階級の人々と
出会っていくのですが、そのなかで彼女の才能を見抜き投資をしてくれる男性と出会います。
女性がまだ自立することができない20世紀初頭。
玉の輿に乗るか、一生下働きか、という選択しかできない時代にどちらも選ばずに、自分の生き方を変えない。
それは彼女のスタイルにも表れていて、当時誰もが着る、男に媚びたフリルの沢山ついたドレスは着ずに、今の黒を基調としたシンプルなシャネルのスタイルをその時から貫き通しています。
どうしても作られた物語ではないので、物語は淡々と進みます。
それでもこれだけのブランドを創った彼女の人生は、小説で描く内容よりも大変な人生を送ってきたといえます。このブランドの背景を観させていただき、改めて彼女の手がけた物に興味を持ちました。
孤児院の生活から、ナイトクラブ、そして上流階級のパーティー、成功したときの彼女のブランドのファッションショー。
彼女はいつもそれを遠くから見つめ続けていました。
彼女自身は変わることはないのですが、その時々で周りが変わっていきます。
その対比がとても面白く、とても深い映画だったと私は思いました。

